半密閉式ガス瞬間湯沸器の点検・改修について

2006年10月3日より告知しています

株式会社ハーマンプロ(社長:西端雄二)は、9月8日、経済産業省からガス事業法及び液化石油ガス保安法に基づく報告徴収を受けた件について、提出期限である10月2日、同省に報告書を提出しました。報告命令を受けた下記の3点についてご報告いたします。

当社は、旧「陽栄製作所」(現:ハーマンプロ)が昭和56年から昭和60年にかけて製造した「半密閉式瞬間湯沸器」で、平成6年に不正改造によって事故が1件発生したことと、お客さまの安全を確保するとともに、不正改造の有無を確認するために、平成18年8月4日に自主点検を行うことを発表しました。

その後点検を進めるとともに、経済産業省へ点検の進ちょくと不正改造の有無を報告してまいりましたが、不正改造の報告に関して、経済産業省の指示に従わず、虚偽報告になったことに関して、9月8日付けで厳重注意を受けました。かかる事態になったことを深く反省し、コンプライアンスを再構築するとともに、自主点検を加速し、お客さまの安全を確保しつつ、「不正改造」撲滅のために、今後とも適切な措置を講じてまいります。

ご利用のお客様、ならびに関係者の皆さまには多大なご迷惑をお掛けしますことを、心からおわび申し上げます。

1.点検・改修等の進ちょく状況

(1)経済産業省からの厳重注意以降に、対象製品の設置情報を捕捉するために、講じた措置は次の通りです

1.新聞による再度の「おわびと点検のお知らせ」を9月13日の朝刊に掲載しました。
2.インターネットでの広告を9月15日より10日間掲載しました。
3.新規情報捕捉のため、都市ガス事業者、液化石油ガス事業者それぞれのガス協会本部と、都道府県協会へ
 直接訪問し、情報提供のお願いをしました。昭和61年に温水機器販売実績のある都市ガス事業者94社
 と、液化石油ガス事業者101社からそれぞれリストを提出いただき、7,026台を捕捉しました。
4.これらの進ちょく状況は不正改造の発見をふくめて、日々 経済産業省へ報告しております。

(2)点検進ちょく状況

点検完了率=点検完了数/(総受付件数-閉栓数)


2.不正改造の内容について

9月6日時点で9台の不正改造の発見を公表しましたが、以降9月30日までの点検を進める過程でさらに4台の不正改造が判明し、合計13台となりました。改造を行った者については、1台は使用者本人 その他は不明でありました。なお、今回の点検での不正改造品13件では事故の発生はありませんでした。


3.不正改造防止に向けてとった措置

今回の自主点検で不正改造の事実が判明したことを受け、緊急に「不正改造防止」に関する措置をとりました。

1.社員全員に「正しい修理業務の確認」で不正改造防止を再徹底しました。
2.修理代行店に対しても「緊急の連絡とお願い」で「正しい修理業務の確認」を徹底しました。
3.「(社)日本ガス協会」、「(社)日本エルピーガス連合会」、「(社)エルピーガス卸売協会」、
 「(社)日本簡易ガス協会」を通じて各ガス事業者へ「不正改造防止の啓もう」のお願いをいたしまし
 た。
4.今後の不正改造を防ぐため、点検完了のお客様には不正改造防止のステッカーと正しい器具の使用説明文
 をお届けします。(10月中旬予定)